まさか返事が来るなんて・・・エグゼクティブの流儀

■e-mail from Mike


(今回はちょっと英語多めです)


うちの会社は、アメリカの会社が作った製品を使っている。その会社のカスタマーサポート部門の偉い人、Mikeさんが異動することになったみたい。


Mikeさんから、うちの会社の偉い人に宛てて、今までありがとうってメールが届いた。


It has been a privilege for me to lead the team supporting your operations...Thank you for letting us be a part of your team and operation, and for the trust you put in us to support you.


Mikeさん、偉い人に交じって、私も宛先に入れてくれてた。私が偉い人同士の会議の事務局をやってたからだと思う。


■3年前


3年前、この会社の製品の品質が悪くて、うちの会社は相当苦しんだ。


毎日毎日、この会社と電話会議をして、時には声を荒げたりしながら、なんとか問題を解決しようと、お互いに必死だった。


半年くらい苦しい日々は続いたけど、うちの会社の人もアメリカの会社の人も本当に頑張って、なんとか危機的な状況は脱出。


それからも、ずっとずっとお互いに努力を続けて、ようやく最近かな、「もう大丈夫!」と言えるまでになった。


その間、ずっとアメリカの会社のチームを率いてきたのがMikeさん。


このメールを見て、一つの時代が終わったんだなって思った。


ちょっと寂しい・・・。
でも、そうやってみんな次のステップに行くんだよね。


■次の日


次の日、私はお返事を書いた。


Thank you very much for ALWAYS trying to understand our concerns and working so hard to make things happen.


いつも私たちの懸念を理解しようとしてくれて、問題の解決に向けてすごく頑張ってくれて、ありがとうって、書き出し。


それから、


Mikeさんみたいにいつも前向きでパワフルなリーダーは見たことない、Mikeさんのおかげで品質が改善して、ついに目標達成したよ、本当にありがとう、ってなことを書いた。


実際、本当に尊敬する大好きなリーダーだったんだ。


■1週間後


返事をもらえるなんて思ってなかった。それなのにさ、1週間たったある朝、メールが届いたんだ。


That is AWESOME news!!!! We need to have a party!
って、目標達成を喜んでくれた。


それから、一緒に仕事できて楽しかったよって。
I truly enjoyed working with you, and hope I get to do so for many years to come in the future.


んで、いつでも連絡してねって。
Don’t hesitate to give me a call any time I can be of assistance or you are in xxxx(地名), so we can catch up!


もうさー、涙が・・・。
こりゃいかんって、トイレに駆け込んだ。


■一期一会


Mikeさんは、昼も夜もなく働いて、すごくすごく忙しい人。部下にも"He has no life."って言われてたくらい。お給料だって、きっと私と一ケタ違うレベルだと思う。


そんなれっきとしたエグゼクティブなのに、こんな末端の私にまで丁寧に返事をくれるなんて、なんて誠実な人なんだろう。


Mikeさんのメールには、こうも書いてあった。


I am sure that over time memory of the issues we overcame will fade away and make them seem less troublesome, but the memories of the people and what we accomplished together will endure and be the foundation for our continued partnership.


時間とともに、私たちが克服した問題の記憶は薄れていきますが、ともに汗を流した仲間のこと、ともに力を合わせて成し遂げたことの記憶は、ずっと消えずに残り、私たちの永続的なパートナーシップの礎となるでしょう。


この文章、すごく好き。
誰かと働くってそういうことなんだと思う。


仕事で出会ったどんな人も私の中に何かを残していく。