会社のパソコンが遅すぎて、「土木展」に遅れちゃったじゃないか。
■16時半退社大作戦
その日は、朝7時に出社して、さっさと帰るつもりだった。
ここに行きたかったから。
土木展 in 六本木。
退社目標は16時半。
16時半に会社を出れば、道に迷っても18時前に着くはず。
そしたら閉館の19時まで、なんとか1時間は見れるって算段。
■急な会議
「15時からちょっと集まってもらってもいいですか?」
その日の午後、急に声がかかった。
やっかいな案件だったから、長引きそうだなって思ったけど、
会議案内は1時間ってなってたから、まぁ大丈夫かなって。
甘かった・・・
モヤモヤ、フワフワ、グルグル・・・
出席者がそれぞれの考えを語り続ける。
あ、コレ、やばいパターンだ!!
って思ったけど、途中退席できる雰囲気じゃなかった。
結局、2時間。
■ラストスパート・・・ならず!
会議が終わって17時。最後の仕事。
その日のうちに部内のコメントを集めて、
他部門の人に回答しなきゃいけない案件があった。
でも、締切時間を過ぎてもコメントが来てない課がひとつ。
ま、これくらいは想定内。
すぐさまその課に確認に行く。
そしたら「今すぐメールします」って。
5分くらいでメールが来ると思って、パソコンの前で待ってた。
でも、来ない・・・。
あれ?検討に時間かかってるのかなーって、待つこと15分。
そしたら、その課の人がてくてく私の席に歩いてくる。
ん?
「パソコンが遅くてメールが動かないので口頭で言いに来ました」
あぁー、なるほど!あるある!!
パソコン、ホント遅いですよね!
・・・って!!
悲しすぎる・・・!!
なんでこんな環境で仕事しなきゃいかんのだ。
なにはともあれ、これでコメントがそろったから、他部門の人に送信!
と思ったところで、今度は私のメールソフトが、
ち・・ょ・・う・・お・・そ・・い。
こんな時に限って、なぜか送信先のアドレスも自動認識されなくて、
20人分のアドレスを手打ち。
もう、泣きたい・・・!
■パソコン更新
うちの部でもワークスタイル変革をやってて、
デスクトップパソコンに替えて、Surfaceを導入しようとしてる。
でも、上の人がなかなかOKを出してくれない。
定量効果はもちろん説明した。
でも、まだダメだって。
Surfaceにするからには、その特徴を活かして、何か新しいことを考えろってさ。
会社のお金を使うということはそういうことだ!ってさ。
例えば、手書き機能を活かしてバーチャルな掲示板とか。
言ってることは分かる。
でも、Surfaceなんて標準装備でしょ。
標準装備のために、一体どこまでの夢を描かなきゃいけないんだろ。
うちの部の若きエースたちに力を発揮してもらうには、
どんなツールを持たせればいいのか。
それだけの話。グダグダ考えるようなもんじゃないと思う。
若い子たちと一緒に、どうやったら上の人たちが納得するか話し合って、
説明資料作って、色んな人にも相談してさ。
もう何十時間も使ってる。
バカみたいだよー!もうっ!
■いざ出発!
そんなこんなで、ようやく会社を出られたのは17時半すぎ。
入館は18時半まで。
駅までダッシュ!
乗り換えもダッシュ!
会場までもダッシュ!!
なんと奇跡的に道に迷わず会場に到着。
時刻は・・・
18:26
よかったー!
間に合ったー!
神さまありがとー!!
閉館まで34分しかなかったけど、ほんとーに楽しかった!
土木工事の音でオーケストラを奏でちゃうのとか。
ダムを愛する人が作ったダムカレーとか。
でも一番好きだったのは、現場の人の写真。
ちょっと泣きそうになる。
(斜めで、しかも端っこが切れちゃってて、すみません)
土木を愛する
現場で働く人たち
歩道のタイル。石を拭く人。
株式会社 感電社+菊池茂夫
2015
こういう人たちに、私たちの社会は支えられているということ。
うちの会社の現場の人たちのことも考えた。
私には何ができるだろうかってことも。
色々思いを巡らせた34分。
長い会議と遅いパソコンにやきもきした時間、2時間半。
Surface導入のために無駄に消耗した時間、数十時間。
自分の人生の時間を何に使うべきか、ちょっと考えちゃったな。
とりあえず、土木展には、もう一度行こっと。