今日のピンチも明日には思い出に…
■現地入り
前回の続き。
取引先のアメリカの会社と偉い人同士の会議があって、私はその事務局。ただ、今回は先方の事務局Johnの様子がおかしくて事前調整がまともにできず。現地での最終調整でなんとかしなきゃって焦りながら、アメリカへ出発。
Something is not right with my counterpart. - はぐるま・タイムズ
成田空港でも乗り継ぎ空港でも、メールでJohnとの調整は続く。まだ決めなきゃいけないことが山のようにあった。
現地のホテルに到着すると、Alexから、今からそっちに行くって連絡があった。Alexっていうのは、先方の事務局メンバーの一人。って言っても、実務は全部Johnがやってて、AlexはメールのCcに入ってただけ。
その時は、Johnが取り込み中だからAlexが来るのかな、くらいにしか思ってなかった。
■会議2日前
ホテルのロビーで開口一番、Alexは言った。
"John is not coming."
ん?つまりホテルに来ないってこと?
"No, he is not coming to the meeting."
えっ?ウソでしょ!!
Johnは体調が悪いから会議に参加しない、Alexが代打だって。
どうしよう!?
マジでピンチじゃないっすか・・・。
会議資料もまだできてないし、いつもJohnがやってくれてる司会とか議事録は・・・?会議の後の施設見学の手配もどこまで進んでるんだろ・・・。
Alexもさっき聞いたばかりみたいで「たぶん司会は僕がやるんだと思う・・・」ってレベル。先方の社内もすごくバタバタしてるみたいだった。
Johnの状態もよく分からない。お腹の調子が悪くて、ここのところはずっと家で仕事をしてたらしい。とても会社に行ける状況じゃないって。
■会議前日
次の日の朝、Johnからメールが届いた。会議資料が添付されてる。資料はJohnが家で取りまとめてくれてたみたい。
それから"I deeply apologize for my absence."という言葉とともに、困った時のコンタクト先をたくさん書いてくれてた。この件は○○さん、この件は△△さん・・・って。
真面目なんだよね、Johnは。
メールには、会議に出られなくてdisappointed and stressedって書いてあったから、Johnは会議に出るつもりだったのかも。上司に止められちゃったのかな。
私は資料のお礼と、後は大丈夫だからとにかく休んでね、って返信した。
そしたら、"I'm sorry I missed you and I hope to see u again soon."って返ってきた。
あ・・・。
Johnがこの会議の事務局をやることは、もうないのかもって気がした。今回こんなことになっちゃって、Johnの会社が次もJohnに事務局をやらせるか分からないし、Johnもやりたくないだろうし・・・。
胸の奥がキュっとした。
■会議当日
会議は、なんとか形になった。
Johnが満身創痍ながらも送ってくれた資料があったし、Alexをはじめ、たくさんの人があちこち調整に奔走してくれた。本当に感謝。
ま、多少のバタバタはあったけどね。
会議が盛り上がったせいで、ランチの時間が15分しかなくなっちゃって、エグゼクティブたちに早食いを強いたり。うちの事業部長のタバコタイムがなくなったり(ゴメン・泣)。移動の手配が甘くて迎えの車が来なかったり。
ホント綱渡りな感じだったけど、最後はDinnerでエグゼクティブたちが笑顔で楽しそうにしてたから、ま、いっかー!!
終わりよければすべてよし!
■たかが会議
でも、よく考えたらただの会議。だいぶ焦っちゃったけど、失敗したって、人が死ぬわけでも、会社が潰れるわけでもない。両社の関係が壊れるほどでもない。せいぜい事業部長のタバコタイムがなくなるくらい。
そもそも、たとえ事務局の調整がゆるかったとしても、結果を出すのがエグゼクティブのはず!
なーんて!!
それもこれも終わったから言えること。相当必死でした、ワタクシ。
何はともあれ会議が終わったから、少しはJohnの心が軽くなるといいな。早く元気になりますように・・・!
そう願いながら、帰国の途につきます。
◇ ◇ ◇
※2016.10.22追記
昨日、Johnから会社に電話があった。私がAlexに託したJohnへのお土産を受け取ったみたいで、そのお礼でわざわざ電話をくれた。
お土産を受け取ったってことは、会社に出て来れるようになったってこと。声もずっと元気になってた!ちょっとBurnt outだったけど、今はFeeling much betterだって。
よかったー!!ひと安心。