ノートパソコンでペーパーレス会議。ホントに結果出せてる?

ワークスタイル変革


会社でワークスタイル変革が進んでる。カッコいい打ち合わせスペースができたり、みんなのパソコンがデスクトップからノートになったり。毎日、好きな席に座るフリーアドレスっていうのも始まってる。


ペーパーレスで場所にとらわれずに、効率的に働こう!
イデアとアイデアをぶつけて、新しい価値を生み出そう!


って、コンセプト。


ナイスなアイデアが生まれるかどうかはともかく、ノートパソコンがあれば、会議資料も印刷しないですむし、議事禄だって、その場でつくって即配信できちゃう!


確かに良さそう!って思った。最初はね。



会議にノートパソコン


先週、アメリカの会社と偉い人たち同士の会議があった。


うちの会社の偉い人たちは、みんなノートパソコンを持ち込んで手元の画面で会議資料を見てた。一方、相手の会社でパソコンを持ってきてたのは、事務局の人、一人だけ。他の人はみんな前方のスクリーンに映し出された資料を見て、メモを取る時は自分のノートに手書き。


ちなみに、私が見てきたアメリカの偉い人たちって、結構メモを取る。IT先進国なのに、いつも紙とペンだからちょっと不思議。みんなリストバンド型の活動量計をつけてて、そういうとこは最先端なのに。


会議に出てて、思った。


うちの会社の人たち、手元のパソコンの画面ばっかり見てて、話している人の方に目線が行ってない。同じ会議に出てるのに、同じ時間、空間を共有してる感じがしなかった。私の隣の人なんて、メールチェックしてた。すき間時間の活用と言えなくもないけど、そんなんだったら最初から会議に来なくてよくない?


会議に参加してるようでしてない。
その場にいるようでいない。


一瞬一瞬に集中する力がどんどん失われていくような気がする。会議資料を印刷しないですむっていうメリット以上に、失ってるものが多くないかな?



講演会でも・・・


講演会とかでも、ノートパソコンにメモを取る人が増えてきた気がする。パチパチって、キーボードを叩く音が聞こえてくる。


効率重視・・・分かるんだけど。


なんとなく、なんとなくなんだけど、私は違和感。パソコンを開いてる人って、パソコンの中の世界にいるような感じがしちゃうんだよね。


あーでも、こんなこと言ってるの時代遅れかな。



アナログ人間


私はアナログ人間。いまだにガラケーユーザー。スマホだと毎日充電しなきゃいけないから。電池に縛られながら生きるのなんてイヤだ―!って思って。


でも、そんな私でも、iPad miniは愛用してる。とにかく方向音痴だからGoogle Mapのために。


少し前に、道に迷って、コンビニに助けを求めた時のこと。「ここに行きたいんですけど」ってガラケーで地図を見せたら、若い店員さんが親指と人差し指で画面を拡大しようとする。


私はあわてて、「あ、それ、タッチスクリーンじゃないんです」って言った。


なのに・・・!めげずに指で拡大を試みる店員さん。


ま、まさか、画面が拡大できない携帯を知らない!?


衝撃を受けつつ、地図をアップグレードしないと、生きて行けなくなるなって思って、iPad miniを購入。


こんな私だからメモは手書き派。手で文字を書いている時の方が、色んな考えが浮かんでくる気がする。パソコンでタイプするのって完全に「作業」で、行間から何も生まれない気がする。気のせいかもしれないけど。


本も紙の本が好き。重たいけど通勤バッグに何冊か入れてて、会社の人に「筋トレバッグ」ってバカにされてる。でも、私の場合、電子書籍だと読んだ後に頭に残らないんだよね。



結局はツールじゃなくて人


私はデジタルツールにあんまりなじめないんだけど、そもそもデジタルだろうがアナログだろうが、スマホガラケーもノートパソコンも紙のノートもペンも、全部ツール。


ツールを使うことが目的じゃなくて、ツールを使って何を実現したいのかが大事。目の前の生産性を追い求めて、大切なことを見失ってはいけない。


仕事はパソコンとするんじゃない。人とするんだ!


相手の目を見て一緒に考える時間を大切にしたいと、アナログ人間の私は思う。