グーグル予測の外へ出よう!って書こうと思ってたけど・・・
今日は、この本を紹介しようと思ってブログを開いた。
- 作者:東 浩紀
- 発売日: 2016/08/05
- メディア: 文庫
読んだ時、そう!そう!そう!って思った。なんなら、私もずっとそう思ってたよ!って勢い。
どんなことが書いてあるかと言うと・・・
ネット検索が賢くなって、今や自分にピッタリの情報を勝手に届けてくれる。SNSでも親しい人とはどんどんつながっていく。そうやって、自分がいる世界の絆は強くなる一方で、外の世界との偶然の出会いはなくなっていく。
ネットにはたくさんの情報があるし、いくらでも自分の知らない外の世界にアクセスできる!って思うかもしれないけど、実際はそうじゃない。私たちは自分の中にある言葉でしか検索できないから、狭い世界をグルグル回ってるだけ。
じゃあ、どうすればいいかっていうと、時々は旅に出よう!って。
自分探しの旅じゃなくて、普通に観光の旅。
私たちの考えは全て環境によってつくられてるから、時々は身体を移動させて自分がいる環境を変えなさいって。それは、偶然に身をさらすこと。そしたら、今まで自分の中になかった新しい検索ワードを手にできて、それが人生を豊かにするって。
私は、世の中の色んなことが最適化されて、あそびがなくなっていくのがすごくイヤなんだ。偶然が入り込む余地がなくなっちゃうから。そんな世界楽しくない、グーグルに全てを予測されてたまるか!って(笑)。だから、この本に書いてあることには、いちいち納得。
この本を読んだのは、蔦屋書店で作者の東さんのトークイベントがあったから。
私は、毎月1回は蔦屋書店のトークイベントに行ってる。本を書いている人に実際に会えるって、すごいことだと思うんだ。それと、私にとって、蔦屋書店のトークイベントは、偶然の出会いをくれるチャンネル。毎月、どのトークイベントにしようか直感で選んでるんだけど、毎回、今まで全然知らなかった人や本とのステキな出会いをくれる。集まるお客さんの雰囲気も毎回違うから、そういうのも新鮮。
今回の本の作者の方は思想家。哲学とか、思想とか、自分では絶対に手を出さないカテゴリー。蔦屋書店のおかげで巡り会うことができた。
ところが・・・
ニューアカ? ポストモダニズム? コミュニタリアン・・・???
最初の30分くらい何を言ってるのかさっぱり!焦った〜(苦笑)。でも、後半は本に書いてあったような話もしてくれて、なんとか持ち直した。
東さん、なんだかおもしろい人だった。
「哲学なんて意味ない」とか自分で言っちゃうんだもん。
哲学は、別に人の役に立ってないでしょ、人々は哲学なんて必要としてないって、サラッと言う。哲学者は、昔から運が良ければ時々寄付とかもらう感じで、もともと偶然性に依ってる存在なんだって。そのあぶく性を受け入れるべきだって言ってた。それから、哲学者って、その時代にある考えをまとめて先に言ってるだけで、別に新しい考えを生み出して、世の中を変えてるわけじゃないってさ。
さばけてる。すごく頭がいい人は、だいたいこうなのかも。
それから「世界の多くの人はお金が好き、食べ物が好き、偉くなりたい」とも言ってた。
そうだろうなって私も思ってたけど、ずっと「いや、そんな人ばかりじゃない!」って無理やり打ち消してた。だけど、この時はこの言葉がスッと入ってきた。これが現実で、この現実を踏まえないとビジネスは成立しないし、色んな企画も通らないってことが、素直に理解できた。
こういう偶然のひと言が、心に残る。
という感じで、今日はこの本を紹介しつつ「グーグルに予測された世界の中で生きるんじゃなくて、外に偶然の出会いを探しに行こう」ってなことを書こうと思ってた。
で、ブログを開いたら、たまたま私が愛読させてもらってるブログが更新されてたから、自分のブログを書く前に読みに行ったの。そしたら、そのブログの最新記事の下の広告に落合陽一さんが載ってるではないですか!
こんな感じで!!!
私、少し前に、落合陽一さんについて書いたんだけど、グーグルに私の好みをキャッチされたってこと!?
そりゃあ、クリックしちゃいますよ!!
クリックした先は、TDKのブランドサイト。
http://www.attractingtomorrow.tdk.co.jp/jp/?utm_source=gdn&utm_medium=cpc&utm_content=OchiaiE&utm_campaign=201611_gdn&gclid=CJTKg9ii6dACFYKUvAodjEMN_g#yoichi_ochiaiwww.attractingtomorrow.tdk.co.jp
落合さん以外にもノーベル賞を取ったドイツの物理学者、ハーバード大学の教授、ピアニスト、ダンサーの方など、その世界の超一流の方々が登場。
すごい、すごーい!って、皆さんのインタビューをフルで見ちゃいました。1時間。完全なるミーハー(笑)
TDKってカセットテープ!?っていう20年前の記憶しかなかったんだけど、かなりイメージアップ。未来を見てる感じ。
それから、なにやらすごくおもしろそうなミュージアムを発見!
TDK歴史みらい館
行きたい!行きたい!明日にでも!
・・・と思ったけど、場所が 秋田県 でございました。今度、旅行で行きたいと思います。
グーグルに全てを予測されてたまるか!って思ってたけど、今回はグーグルさん、ありがとう、でした(笑)
実は、落合陽一さんのことを知ったのも蔦屋書店のトークイベント。私は、そこで「落合陽一」という新しい検索ワードを手にしたのです。それで、検索したり、ブログを書いたりしてたら、グーグルさんが新情報を届けてくれた。今度、絶対TDKのミュージアムにも行く。きっと、そこにはまた次につながるものがあるはず。
結局、ネットの中でもリアルの世界でもあちこち動き回ってれば、偶然の出会いがあって、人生は彩り豊かになっていくんだなって思う。