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はぐるま・タイムズ

組織の中でクルクルまわりながらキレイゴトを発信

外資系メーカーの工場見学に行って「カイゼン」の本質を考えた

会社の伸びしろ

■工場見学


先週、ある外資系メーカーの工場を見学させてもらった。その会社のカイゼン活動のモデル工場にもなってるところ。うちの現場もムダをなくして、もっともっと生産性を上げなきゃいけないから、色々勉強させてもらうのが目的。


■カフェで振り返り


帰りにカフェに入った。工場で見たこと、聞いたことを整理しようと思って。


私は、すぐ色んなことを忘れちゃうから、どこかに出かけた後は、そこで感じたことをノートに残すようにしてる。こういう仕事関係のこともあれば、飲み屋さんで隣の席のオジサンがポロッと言ってたことを書いてたりもする(笑)。


今回は、工場見学の後、ノートに書き書きしながら気づいたことを書きます。


■うちの会社の現場は正社員


私の会社では、現場の人たちはみんな正社員。正社員だから、もともと会社を良くしていこうというメンタリティがあるはず(希望)。それと、会社全体に現場のためにっていう雰囲気があるし、現場が他の部門に対等にモノを言える立場。


だから、そんなに力を入れなくても、自然と現場の気づきが社内に展開されて、どんどんいい会社になっていけるんじゃないかって思ってた。それが正社員の現場を持つ、うちの会社の強みだって思ってた。


でも、間違ってた。


■メーカーさんの現場は派遣社員


外資系メーカーの現場の人はみんなパートか派遣の方。他の部門に行ったりするキャリアパスはなくて、基本的に同じ工場で同じ製品をつくり続ける人たち。普通に考えたら現場の人たちのモチベーションを上げるのは難しい。


だから、その外資系メーカーは、カイゼン活動をモチベーション向上のためのツールとして位置づけて、すごい力を入れてるみたいだった。


現場の人が毎月1人1件カイゼン提案をする。提案した人は1件あたりいくらって、お金ももらえるみたい。


びっくりしたのが、提案の採用率が98%ってこと!


現場の管理者には、提案を実現するためのすごい覚悟が求められるって言ってた。1年で何千件も改善が実現されてる。「工場に行くと毎日何かが変わってる」んだって。


現場が派遣社員だからこそ、モチベーション維持のためにカイゼンに力を入れてきた外資系メーカー。現場が正社員だからって、カイゼンは片手間だったうちの会社。


うちの会社、完全に周回遅れ・・・(泣)


カイゼンの本質


うちの会社は生産性を上げるため、これから現場に色んなITツールを入れようとしてる。現場の人の仕事の仕方も大きく変わる。


でも、うちの現場は変化に慣れてないからツールを入れるための事前調整にすっごい時間がかかると思うし、混乱も大きいと思う。でも外資系メーカーの現場はたぶん大丈夫。カイゼン文化が根付いていて、変わることに対する抵抗が少ないだろうから。


なんて考えながら、カイゼン活動の本質って、生産性向上じゃなくて、もしかして変わり続けるDNAを組織に埋め込むことなんじゃないかって気づいた。


変化を前向き捉える力。自ら変わり続ける力。


それって、変化の時代に競争に勝つためには、すごく大事じゃん!って。


カフェで、そうか、そうか、そうかーーー!!!!ってなった。ITツールだけ入れてもダメだ、カイゼン文化、超大事じゃんって。


「何あたり前のこと言ってんの?」って感じかもしれないですが、何せ周回遅れだからご容赦下さい。


■ひとつだけ気になること


外資系メーカーの工場でどんどん作業が標準化されて生産性が上がっていくと、そう遠くない将来、ほとんどの工程が自動化されると思う。そうなった時、現場の人は、もう一段上の仕事ができるようになっていない限り、仕事がなくなってしまう。でも、その外資系メーカーに、そういうキャリアパスは用意されていない。つまり現場の人たちは、別の会社、別の業界に移ることになる。


一生懸命、生産性を上げて最後は自分の仕事がなくなっちゃうって、ちょっと切ない。日本は人手不足だから仕事にあぶれることはないんだろうけど。自動化やIT化の急速な流れに、人間の成長とか、産業間でスムーズに人が移動できるしくみとかが、ちゃんとついていけるといいなと思った。


その前に、まずは、周回遅れの我が社をなんとかしなきゃ、だけど。