「考える力」 ≠ 「模範解答を探すスキル」
■小学生のテスト
子どもが持って帰ってきたテスト。
引用:光文書院
「よこじまのシャツ」と書くべきところを
「よこじまのながそで」と書いてバツ。
あれ?これバツなんだ?って思った。
確かに、絵の中にはシャツって書いてあるけどね。
「ながそで」は、名詞として認められないのかと思ったけど、
辞書には、長袖=長袖の服、って意味もちゃんと載ってた。
絵の中に模範解答があって、それに気づくことも大事だけど、
迷子の子の描写を、自分の頭で考えることだって大事。
なんなら「シャツ」よりも「ながそで」の方が手がかり多くない?
これは、私の中ではマルだな!
子どもには、正解はひとつじゃないこともあるんだよ、
自分で考えて書いたんだからこれもマルだよ、って言った。
きょとんとしてたけど。
■偉い人たち
うちの会社の偉い人は、みんないい大学を出てる。
そういえば新人教育の時、講話に来てくれた偉い人が
「僕はたいした大学を出てるわけじゃないから・・・」って
盛んに言ってたのに、実は東大卒だったなんてことがあったなぁ。
あ、話がそれた。
元に戻そう。
いい大学に入れるってことはさ、模範解答を探すのが得意だったんだと思う。
ちゃんと「よこじまのシャツ」って書けたんだと思う。
それはそれですごい。
でも、ビジネスの世界では、答えのない問題ばっかりだし、
昨日までの正解が明日からは正解じゃなかったりすると思う。
だから、模範解答を探すスキルだけじゃ、ダメじゃないかな。
■今日の延長線上に明日はあるか?
今、会社では経営計画をつくってて、
偉い人たちが10年後の未来を語ってる。
でも、偉い人たち、どうも今の延長線上に未来があると思ってる。
これからもハードウェアの品質を極めよう!って。
わかる、わかるんだけど・・・!
世の中はソフトウェアとかサービスの勝負になってるっぽいよ。
どんなに頑張ってもハードウェアじゃ、もう差がつかないよ。
そもそも、社員に10年後も今と同じことをさせるわけ?
私、そんな会社にいたくない・・・。
■自分の頭で考えよう
偉い人たちが、現状維持バンザイなのは、
今までのやり方が模範解答だって思ってるから?
イエスマンになっちゃうのも、
上司の言うことが模範解答だって思うから?
でも、模範解答なんてないから!
考えるための材料を集めて、自分の頭で考えるしかないんだよー!
・・・なんて偉そうに言ってみちゃったけど、
私もついこの間まで、ホント何も考えてなかった。
でも、それじゃいけないって気づくポイントが
誰の人生にもちゃんと用意されているんだと思う。