グローバルエリートと伍すために。
偉い人はちやほやされたい?
先輩との会話。
私 :「偉い人たちって毎日、何考えてるんですかね?」
先輩:「ハッピーリタイアメント。いかに定年まで平穏に過ごすか。」
私 :「だからみんなイエスマンなんですか?」
先輩:「みんなもっと偉くなりたいんだよ。」
私 :「でも、部長まで行ったら、もう十分じゃないですか?」
先輩:「もっとちやほやされたいんだよ。」
私 :「どんなにちやほやされたって、数年たったら退職なんだから、自分の昇進より次の世代に何を残せるか、じゃないですか?」
先輩:「そんなことより、ちやほやされたいんだよ。」
偉い人の志!?
偉い人に「どんな志を抱いて働いてきましたか?」って聞いたことがある。ど・ストレート・・・(苦笑)
その人は、熱く語ってくれた。
20代は自分の仕事を一生懸命やること、30代は人を動かすこと40代は組織を動かすことを、必死に考えてやってきたと。
んで、それで、以上。
ん?色々話してくれたけど、それって志じゃないような・・・?人を動かして、組織を動かして、で、何がしたいの?その先にあるべき「志」がないよー。
・・・と思ったのに一緒に聞いてた人は「おぉ~、なるほど~!」って雰囲気。
あれ?この違和感、私だけ・・・??みたいな。
ムラ型メンタリティ
また冨山さんの本。
- 作者:冨山 和彦
- 発売日: 2014/08/08
- メディア: 単行本
ムラ型メンタリティのカイシャは、もう世界と戦えないって書いてある。ムラ型メンタリティっていうのは、社内の調和が第一!っていう価値観。これだと事業売却とかの厳しい決断はできないし、実行のスピードも遅い。
世界の会社は、外からどんどん優秀なグローバルエリートを入れてる。調和が命の日本の会社が、生え抜きのサラリーマンだけで勝負したって、全然、勝ち目ないってさ。
組織の空気を読む能力がなんだかんだ言っても出世の必要条件、まわりの人間もそういう気働きのできる人に偉くなってもらうことが何より安心という組織では、この先、「クソ」サラリーマン企業としてグローバルな競争の舞台からは確実に淘汰されていく。
あー・・・やばいなー、淘汰されちゃう・・・。「クソ」サラリーマン企業って・・・(泣)
グローバルエリート
少し前に、カバン持ちで海外の偉い人たちの会議に出させてもらった。そこに「これがグローバルエリートか!」って人が3人いた。
合言葉みたいに"long term strategy"って何回も言ってた。目の前の細かなことにとらわれず、ガンガン本質をついてくる。ロジカルで議論の展開がスムーズで。気づいたらその人たちが議論をリードしてた。
技術部門の人なんだけど、完全に経営者。商品の品質の話でも、ここの部品が壊れやすいとかそんなことより、品質が悪いとどれだけ損失がでるかっていう数字がベース。
で、その人たちがどんどん具体的な提案をしていって、物事がどんどん決まっていった。自分の考えを自分の言葉で堂々と話す感じ!何一つ持ち帰らずにその場でどんどん決まっていく感じ!
すごい!すごい!グローバルエリートすごいよ!って、私はただひたすら感動。
でも、本当は、感動してる場合じゃないんだよね。
つまり、こういう頭キレキレのグローバルエリートが海外の会社にいて、うちの会社も彼らとガチンコで戦わなきゃいけないってことだから。だいぶ焦っちゃうし、心配になっちゃうし、グチっちゃう。
でも、ワンランクもツーランクも上の世界を見せてもらったことは、次につなげないといけない。
いいところもたくさんある会社だから、淘汰されないように頑張って、ちゃんと次の世代に手渡したい。