本に書いてあることをやってみる1%の人であれ

イデアマンになるための本


私は、一応、企画と名の付く部署にいる。だから、こういう本を読んだりする。なんて、ちょっとカッコつけちゃったかな。アマゾンで「アイデア」で検索しただけ。


考具 ―考えるための道具、持っていますか?

考具 ―考えるための道具、持っていますか?

  • 作者:加藤 昌治
  • 発売日: 2003/04/04
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
イデアや企画を生み出すためのノウハウが色々載ってる。情報を集める→アイデアを拡げる→企画にまとめるっていう、それぞれのステップで使えるツールがアレコレ。


本の結びにはこう書いてある。

ここまでこの本を読み進めてくれたあなたにとっての
最大の問題は「読んで、分かって、やらないこと」。

99%の人が本を読んでも、そのまま何もしないんだって。そこまで言われちゃ、やるよ、私はやるよ!!ってなりますよね。


カラーバスというツール


というわけで、この本に載ってたカラーバスっていうのを時々やってる。今日は赤!とか青!とか色を一つ決めて、朝の通勤途中にその色を探す。自販機、お店の看板、道端の花、ベランダの洗濯物…色につられて色んなものが目に入ってきて、いつか発想のヒントになる、らしい。


やってみると、案外気づいてなかったことがあって、ちょっと楽しい。


このお店、看板だけやけにオシャレ、内装もガンバレ!電柱って広告だらけ、街灯もついてる。電柱なくなったらどうするのかな?両手に赤のリストバンドか~、オジサンどんなお仕事なんだろ??


そこから生まれた小さな思いつき


青色を探しながら出勤した日。会社の最寄り駅で降りて、ホームから改札への階段を上ろうとした時、目に入って来たのが海のポスター。青い。よく見ると下の方に「広告のご用命はxxxまで」とある。ここは広告を貼れるスペースで、今は空いてるってことか…。


あっ・・・!!ここにうちの会社のポスターを貼ったらいいかも!!


ちょうど、うちの会社は業界団体から表彰されたばかり。たぶん、うちの会社はそのことをアピールするポスターをつくる。表彰してもらえたのは、現場の人たちが頑張ったから。この駅は、工場の最寄り駅で現場の人がメインで使う。


だから、現場をイメージしたデザインのポスターをここに貼りたい!そしたら毎日、現場の人に見てもらえる!もちろん、この駅を使う一般の人にも見てもらえる!


うん!いいかも!!


ちなみに私の現場への想いはコチラ。
gear.hatenablog.jp


思い立ったが吉日


オフィスに着いてすぐ、目の前の席の先輩に、さっき、いいこと思いついたんですけど!って話してみる。先輩は「あ~、なるほどね~!」って。おっ!案外、好感触!?


総務のIさんに相談してみなよってアドバイスをもらい、総務部へ。Iさんは「いいかもね。ちょっと広報部に話してみるよ」だって!思いがけず前向きな反応に嬉しくなる。


次の日は休みだったけど、その駅に行って、パシャパシャ、ポスターを貼れそうな場所の写真を撮った。それから提案書もどきをつくって、Iさんに送信!


Iさんは、私が気づいてなかった視点も添えて、広報とかブランドとか関係する部門に話をしてくれた。そこから先は、その人たちの判断に委ねる。


はたして・・・


後日「ポスターを駅に貼る方向で調整中です」とのメール!やったぁー!!


現場をイメージしたデザインにはできなかったけどね。でも、殺風景な駅にうちの会社のポスター。それだけでも、十分、十分嬉しい。


そして・・・


2ヶ月後。朝、駅に降りたら、たくさんのポスターが目に飛び込んできた。


あ!ここにも!ここにも!って。こんなにたくさん貼ってくれたんだ!!お金かかるだろうから、貼ってもらえても数枚かと思ってた。すごくイイ!!やったー!みんな見てーーーー!!
って、駆け出したい気持ち。


今もポスターを見るたび、表彰してもらえたのは現場のみんなの頑張りだよ~!って、ちょっと誇らしくて、ちょっと嬉しい。現場の人たちも、一瞬でも「おっ!」って思ってくれてたらいいなぁ。


行動してみること


広報とか宣伝部門とは、遠く離れた技術部門の一社員の小さな思いつき。まさか本当にカタチにしてもらえるとは思わなかった。嬉しかった。


Iさんにお礼を言いに行ったら、次回は、うちの事業部のお金で現場をイメージしたポスターをつくれないか考えてみるって言ってくれた。ちょっと次につながったかも。


駅にポスター貼ってって頼んだだけ、っていうホントに小さい一歩だけどちょっとだけ見える世界が変わったと思う。