白いセーター

母から小包が届いた。私の誕生日プレゼントに白いセーター。ショッピングモールでウロウロ迷って選んでくれたみたいで、着てもらえたら嬉しいです、とカードに添えてあった。


母は自分のためには全く贅沢をしない人で洋服屋さんにもほとんど行かない。そんな母がお店に行って色々見ながら選んでくれたんだな…。店員さんにも相談したりしたのかな…。キラキラしたお店をちょっと戸惑いながら回ってくれている母の姿が浮かんで、ジーンと涙がこぼれてきた。


お母さん、ありがとう。


それからちょっと考えた。こうやって母が選んでくれている光景が浮かぶのは、リアルなお店で買ってくれたからだなって。ネットではこうはならない。誰かのためにお店に足を運ぶという行為自体も贈りもので、それも含めて相手に届けられるのがリアルなお店の価値なのかなって。


セーター、大切に着ます。